本のこと その3 「切なくそして幸せな、タピオカの夢」 吉本ばなな

本のこと

そういえば、学生の頃(もう20年も前ってこと?!)、吉本ばななさんの「キッチン」や「とかげ」が好きで、本も持ってたなぁと思い出し、図書館のインターネット検索で、吉本ばななさんを検索し、なんとなく、タイトルが独特でおもしろいなと思って借りた作品。

切なくそして幸せな、タピオカの夢/吉本ばなな

吉本ばななさんの言葉と、台湾のイラストレーターSoupy Tangさんの水彩画?の組み合わせがなんとも優しく心に響いてくる、大人の絵本、といった感じ。「家族」のささやかな日常の一コマ一コマに、その時は気づかなかった、普段は気にもとめていないようなことが、後から振り返ると、愛おしい大切な時間が流れていることを振り返らせてくれる。

「時間というものがまるでおいしい漬物や、おなかに優しいヨーグルトみたいに私たちの関係に発酵をもたらして、人と人が家族のようになる」10年以上の月日を振り返りながら、この言葉にしみじみと納得してみたり…。

読み終わったあとに残るのは、自分の家族や周りの人たちへの感謝の気持ちと、もっともっとこれからの日常を大切に向き合っていきたいと思う気持ち、そして、ちょっと先のことを思うとタイトルと同じく、「切なくそして幸せな…」気持ち。

手元に置いておいて、何度も繰り返し読みたくなるような、そんな本でした。

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Soupy Tangさんのイラストがまた、吉本ばななさんの言葉とともに優しく心に響いてくるんですよね。


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