以前、子供が読んで面白かったということで、読んだ辻村深月さんの「かがみの孤城」。読みやすくて、おもしろくて、心に残った作品だったので、辻村深月さんの作品を他にも読んでみたいと思い、手にした2冊目。
家族シアター/辻村深月
「家族シアター」は、「かがみの孤城」とは打って変わって、表紙も黄色のポップな温かみのあるデザイン。家族にまつわる短編が7つ。
- 「妹」という祝福(妹ー姉)
- サイリウム(弟ー姉)
- 私のディアマンテ(母ー娘)
- タイムカプセルの8年(父ー息子)
- 1992年の秋空(姉ー妹)
- 孫と誕生会(祖父ー孫)
- タマシイム・マシンの永遠(父ー息子ー家族)
家族と一言で言っても、本当に様々な関係があるわけで…、それぞれの関わり、そこに生まれる感情、葛藤、わだかまり、衝突、些細な日常の一コマのようだけど、リアリティがあって、感情の細やかな表現がストレートに心に入ってきて、全ての短編が涙なしには読めません。(歳のせいもあるかもしれませんが…。)
毎日のように繰り広げられているやり取りの中にも、個々に様々な思いがあって、そんな思いをできるだけ感じとって、見過ごさないように…。
くっついたり、はなれたり、日々形を変えていく家族の関係、時には傷つけあったりもするけれど、やっぱり家族っていいなぁ、大事にしたい…と読んだ後に思える1冊でした。
uu
辻村深月さんワールドにどんどんはまっていってます。もっと、他の作品も読んでみたい!!
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