本のこと その2 「きみは赤ちゃん」 川上未映子

本のこと

小説かなと思って手に取った一冊は、作者の妊娠、出産、育児のエッセイでした。ほんわかとした雰囲気の赤い刺繍の表紙、その本の中身は…

きみは赤ちゃん/川上未映子

妊娠から出産までのことを綴った出産編と出産後から赤ちゃんが1歳になるまでを綴った産後編と2部構成です。その時々の体の変化や気持ちが赤裸々に描かれていて、そうだったぁと共感できるところがたくさん!!

特に、「産後クライシス」のところ!!肉体的にも精神的にもいっぱいいっぱいで不安定な自分、そんな状態での、夫婦のやりとり、苛立ち。「同じくらいやってる」発想への爆発。そんな時期あったなぁと、あの時のモヤモヤした、自分ではうまく表現できなかった気持ちを、言葉で表現してくれてると、すごく共感できました。

まさに、産後クライシスの渦中にいる人に読んでもらいたい一冊。やりきれない気持ち、泣きたくなる気持ち、代弁してもらって、少し気持ちが楽になるかも。

今は、入院中で、子供たちや主人には、色々やってくれてありがとうの感謝の気持ちでいっぱいですが、退院して、産後の慌ただしい日々を考えたら、また、産後クライシスやってくるのかなぁと不安になったり…。でも、4回目、私も主人も今までの経験から学んできたこともたくさんあるはずなので、年の功で、お互いの気持ちを思いやって、できるだけ穏やかに育児を共有できればいいなと願うのでした。子供と一緒に過ごせる時間って、本当に限られてますもんね。その時々を大切に過ごしたい…。

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帝王切開のリアルな描写は、未体験の私には、かなり衝撃でした!!

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