入院生活始まって、時間ができたことをきっかけに、始めた読書。それまでは、時間に追われて、雑誌や実用書などをパラパラと見ることはあっても、文学などは読むことがほとんどありませんでした。いい機会なので、子供が読んで面白かったと言っていた本を読んでみよう、と思い出したのが…
かがみの孤城/辻村深月
2018年本屋大賞受賞作品、話題になっていたので、名前は聞いたことがありましたが、どんな本なのかは全く知らず…。ただ、10歳の娘が学校の図書室で借りて読んで、面白かったと言っていたのが印象に残っていて…。賞をとるような作品で、子供にも読みやすい本なんだなって…。だから、手元に届いた本を見たとき、目を疑いました!!え!?ぶ厚い…。字小さい…。うちの子、ほんとにこれ読んだの〜!?って。読書から離れていた私は、子供が読んだという本をちゃんと最後まで読めるのか、不安になってきました…。
でも、そんな不安もなんのその。読み始めたら、物語にどんどん引き込まれていって、時間を忘れるくらいでした!!
主人公の気持ちの描写が繊細で、母と子のやりとり、いろんな場面で、考えさせられることがたくさんありました。娘も学校お腹痛くて休みたいっていう時期があったので…。娘と自分のこと振り返りながら、重ね合わせながら、読み進めました。
それぞれの理由で、学校に行けなくなった子供たちが、かがみの向こうの世界で出会い、悩み、苦悩しながらも、前に進んでいくストーリー。それぞれの子供が抱えている現実と、かがみの向こうの世界と、その繋がり、衝撃、感動、涙…。
映画を見てるような感覚で、一気に引き込まれ、読めてしまうお話でした。そして、読んだ後のスッキリ感!!終わり方もとても好きです。始まりの重たい感じから想像できない、温かいほっこりしたやさしい気持ちがあとに残ります。子供にも大人にもぜひ読んでもらいたい一冊ですね。
本当に面白くて紹介せねば!と思ったのですが、そういえば私、読書感想文とか苦手でした…うまくこの感動を、表現できないもどかしさ…。
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